講話 8 – 1

天とはもっとも内奥、すなわち“霊”の王国です。“キリスト意識”と呼ばれている“至高者”の幕屋です。(講話8-3,5,11,24、出エジプト記25章9節)

講話 8 – 2

地とは外なるもの、または反対側にあるもの、あるいは物質的なものの象徴ですが、両者は完全に一体となって、“一なるもの”の内に永遠に存在しています。

講話 8 – 3

天国はあなたたちの内にある―― この声明は世界中で宣べ伝えられてきていますが、その深い意味を理解した者はわずかしかいません。(ルカによる福音書17章21節)

講話 8 – 4

“わたし”のこの言葉の深い意味に気づくとき、あなたたちはそれに伴う“力”にも目覚めます。なぜなら、内なる領域には“至高者”が宿られているからです。

講話 8 – 5

あなたたちの内におられる全能の神は強力です。神は揺らぐことはありません。神はもっとも偉大なるものよりもさらに偉大です。神は大天使の理解ですら超えています。しかしその神が、あなたたちの内に宿られており、その住処があなたたちの“内なる天国”と呼ばれているのです。

講話 8 – 6

これが誤解されたり、理解されなかったりした時に、人類は自らの地獄を創り出してしまうのです。

講話 8 – 7

あなたたちがこの驚嘆すべき“真理”に気づき、それを受け入れたとき、あなたたちはもはや分離したり、孤独になったりはしません。そこには一体感があり、それを認識した者には永久に、不変に残ります。

講話 8 – 8

この認識は悟りを通じて、時には瞑想によってもたらされますが、決して分離や分割を通じてではありません。

講話 8 – 9

どのような形であれ、あなたたちがお互いに分離しているならば、(その一体感が)完全に自分のものになることはありません。なぜなら、あなたたちが自己の心の内奥を深く探し求めるとき、“わたし”があなたたちの心(ハート)の扉を叩き、中に入ろうとして待ち構えていることがわかるからです。すべての魂の中で、これは起こっているのです。(ヨハネの黙示録3章20節)

講話 8 – 10

“わたし”を心(ハート)の中に受け入れた者は、すべての人を受け入れなければなりません。どんなに気むずかしい人であっても、どんなに悪人のように見える人であっても、受け入れなければならないのです。彼らはすべて“キリスト”の一つの心(ハート)の中に受け入れられます。“わたし”のもとに来る者で、かつて追い出された者は誰もいません。